御祭神・御由緒
主祭神
神社では複数の神を祀っており、その中で主として祀られる神
大山咋神
(おおやまくいのかみ)名前の「くい(くひ)」は杭のことで、大山に杭を打つ神、すなわち大きな山の所有者の神を意味し、山の地主神であり、また、農耕(治水)を司る神とされる。
大物主神
(おおものぬしのかみ)大物主は蛇神であり、水神または雷神としての性格を持ち、稲作豊穣、疫病除け、酒造り(醸造)などの神として篤い信仰を集めている。
相殿神
- 菅原道真公
- 火産霊神(ほむすびのかみ)
- 罔象女神(みずはのめのかみ)
- 埴山姫神(はにやまひめのかみ)
- 蛭子神(えびすのかみ )
- 保食神(うけもちのかみ)
- 金毘羅神(こんぴらしん)
御由緒
文書による正確な記録はありませんが、『社伝』によると、聖武天皇の天平五年(西暦七三三)、加賀国の住人(道 高古)が近淡海国の日枝山大山咋神の神徳に感じてこの地に奉斎したとあります。また、『大野郷山王社来由』によると、天平五年六月二十四日、近江国の住人で、大野何某という人が、大山咋神を崇敬していたが、生国が加州大野郷であったので、その子行根に奉遷安置させたといわれております。
大山咋神は、日本最古の書物である『古事記』にもその御神名が記されている比叡山の山の神様であり、麓(滋賀県大津市坂本)に鎮座する日吉大社東本宮の御祭神です。
貞観二年(西暦八六〇)には日吉大社西本宮の御祭神である三輪大物主神を勧請合祀し、大山咋神と共に当社の主祭神としております。
また、明治三十五年に境内末社菅原社を、明治四十年には境内末社の鎮火社・西宮社・稲荷社を合祀して、創建以来、四方祓い、商売繁盛、家内安全、厄除けの霊験があらたかとして多くの方より崇敬を受け、今日に至っています。