例祭・神幸祭
神幸祭とは
日吉の大神様が乗られたお神輿を担いで大野の町中を巡る行事〈一般に「オマワリ」と呼ばれる行事〉は、神幸祭(しんこうさい)という行事です。
大野の日吉神社の大神様は聖武天皇の天平5年に、比叡山の麓 大津市坂本の日吉大社より御分霊として大野の地に御鎮座になりました。この日を以て日吉神社の創立の日とし、毎年の御例祭も連綿と続けて奉仕されてきました。
御例祭(ごれいさい)は日々御受けする大神様のお恵みを感謝し、御心を慰め、和め奉る御神事です。神幸祭も御例祭に続いて御神慮(ごしんりょ)をお慰めするために行われます。
前夜の浄暗をもって大御霊を御遷したお神輿を、町の人等が担いで町中を練り歩きます。
大神様は氏子の町並みを眺め、人々の暮らしをご覧になります。氏子にとりましては、大神様がお神輿に乗られて自宅の傍までお越しになる訳で、大神様の御神威(ごしんい)を強くお受けになることができます。
神幸祭は、大神様と氏子とのつながりを深めるための一大行事であるといえましょう。
お神輿をお迎えいただくにあたって
町の人々が氏神様を迎える喜びを持って、古くより語り継がれてきた伝統をご紹介いたします。
※1 道の清掃
・朝、道のお掃除をし、ゴミを片付けます。
・塩を撒き、お清めをします。
・水撒きは午前中にします。
※2 洗濯物は家の後ろへ
・お神輿の通過する間、下着等の洗濯物は表から見えない所へ移動します。
※3 家の前でお迎えを
・家の前に出てお神輿をお迎えする。
・2階以上の窓からお神輿を見下ろすことは失礼になるとされています。
※4 神様のお恵みをいただくために
・お神輿の下を潜って往復するという習慣があります。
・お年寄りやお子様がよく潜られます。